生成AIアドバイザー認定試験 1級
- 問題1.
- 以下のアからエまでのうち、LLMが文章を生成する際の内部処理として最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | 文法ルールを厳密に適用して文章を構築する。 |
| イ. | 単語の意味を理解して論理的に判断する。 |
| ウ. | 次に来る単語の確率をもとに文章を生成する。 |
| エ. | 事前に用意された文章テンプレートを組み合わせる。 |
解答:ウ生成AIの仕組み
LLMは言語の出現確率を学習し、次に来る単語を確率的に選択して文章を生成する。
出典:第2課題 第1章 生成AIの仕組み |
- 問題2.
- 以下のアからエまでのうち、ハルシネーションが発生する主な要因として最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | AIが意図的に誤情報を生成するため |
| イ. | 事実検証の仕組みを持たないため |
| ウ. | 利用者が入力ミスをするため |
| エ. | 学習データが完全であるため |
解答:イハルシネーション(誤情報生成)
生成AIは事実確認を行わず、統計的に自然な文章を生成するため、ハルシネーション(誤情報生成)が生じる。
出典:第5課題 第1章 ハルシネーション(誤情報生成) |
- 問題3.
- 以下のアからエまでのうち、生成AIへの過度な依存による影響として最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | 作業スピードが常に向上する。 |
| イ. | 人間の判断力が不要になる。 |
| ウ. | 思考停止につながる可能性がある。 |
| エ. | 出力の正確性が保証される。 |
解答:ウ過度依存のリスク
AIに任せきりになることで、人間の思考力や判断力が低下する可能性がある。
出典:第5課題 第4章 過度依存のリスク |
- 問題4.
- 以下のアからエまでのうち、情報漏えい対策として最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | 顧客情報をそのまま入力する |
| イ. | 情報を匿名化して入力する |
| ウ. | 未公開資料を全文入力する |
| エ. | 社内コードを貼り付ける |
解答:イ情報漏えい防止とセキュリティ(アクセス制御・匿名化)
個人や企業を特定できない形に加工して入力することが重要である。
出典:第7課題 第2章 情報漏えい防止とセキュリティ(アクセス制御・匿名化) |
- 問題5.
- 以下のアからエまでのうち、教育分野における生成AI活用の将来像として最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | 児童・生徒全員に同一教材を提供する |
| イ. | 学習者ごとに内容を調整する |
| ウ. | 教師を完全にAIに置き換える |
| エ. | 児童・生徒同士や教師との人間的な交流を増進する |
解答:イ医療・金融・教育などの各分野での利用拡大
AIにより個別最適化学習が進展すると予測されている。
出典:第8課題 第3章 医療・金融・教育などの各分野での利用拡大
|
■以下の文章は、プロンプトエンジニアリングに関する事柄についての説明です。文中の( )に当てはまる最も適切なものを、選択肢(ア~エ)から1つ選びなさい。
- 問題6.
- 生成AIへのプロンプトを見やすく整理するための記法として、Markdown記法が用いられることがある。Markdown記法において、文頭に置いて見出しを表すために用いられる記号は(ア:「 ** 」 イ:「 # 」 ウ:「 “ ” 」 エ:「 - 」)である。
解答:イプロンプト
| ア誤 り。 | 「 ** 」は、Markdown記法において語句や文を強調するために用いられることがある。たとえば、「 **重要** 」のように、強調したい範囲を前後から囲んで用いる。 |
| イ正しい。 | 「 # 」は、Markdown記法において見出しを表すために用いられる。たとえば、「 # 目的、## 条件」のように書くことで、プロンプト内の構成を整理しやすくなる。 |
| ウ誤 り。 | 「 “ ” 」は、引用や特定の語句・文を区切って示すために用いられることがある。プロンプトでは、引用文、入力文、変更してほしくない文言などを明確に示す際に役立つが、Markdownの見出し記号ではない。 |
| エ誤 り。 | 「 - 」は、箇条書きを示すために用いられることがある。条件や制約を列挙する際には有効であるが、見出しを表す記号ではない。 |
■以下の文章を読み、( )に入る正しいものを、下の選択肢(ア~エ)から1つ選びなさい。
- 問題7.
- 生成AIに対するプロンプトでは、条件や入力内容を整理するために記号を用いることがある。たとえば、重要な条件を目立たせたい場合は「 **対象者** 」のように記載し、条件を列挙したい場合は文頭に「 - 」を置くことがある。また、入力文や引用部分を明確に区切りたい場合には「 “ ” 」を用いることがある。このうち、「 ** 」の役割として最も適切なものは、( )ことである。
| ア. | 語句や条件を強調して示す |
| イ. | 大きな見出しとして示す |
| ウ. | 引用文や入力文の範囲を示す |
| エ. | 条件を箇条書きとして列挙する |
解答:アプロンプト
| ア正しい。 | 「 ** 」は、Markdown記法において、語句や条件を強調して示すために用いられることがある。たとえば、「 **分量**:300字以内 」のように記載すると、条件の項目名を見やすく整理できる。 |
| イ誤 り。 | 大きな見出しとして示す場合には、一般に「 # 」が用いられる。たとえば、「 # 目的 」、「 # 出力形式 」のように記載することで、プロンプトの構成を分かりやすくできる。 |
| ウ誤 り。 | 引用文や入力文の範囲を示す場合には、「 “ ” 」が用いられることがある。たとえば、文章中の特定の表現をそのまま示したい場合に有効である。 |
| エ誤 り。 | 条件を箇条書きとして列挙する場合には、文頭に「 - 」を置く方法が用いられることがある。複数の条件を整理する際には有効であるが、「 ** 」の役割ではない。 |
- 問題8.
- 生成AIに対するプロンプトの入力方法に関する次のアからエまでの記述のうち、重要な条件を「**」で適切に強調しながら、分かりやすく整理しているものとして正しいものを1つ選びなさい。
| ア. | 社内研修の案内文を作成してください。**対象者:新入社員、分量:300字以内、文体:やさしく丁寧、条件:専門用語を避ける。 |
| イ. | 社内研修の案内文を作成してください。**対象者**:新入社員、**分量**:300字以内、**文体**:やさしく丁寧、**条件**:専門用語を避ける。 |
| ウ. | 社内研修の案内文を作成してください。対象者**:新入社員、分量**:300字以内、文体**:やさしく丁寧、条件**:専門用語を避ける。 |
| エ. | 社内研修の案内文を作成してください。対象者:新入社員。分量:300字以内。文体:やさしく丁寧。条件:専門用語を避ける。なお、「**」を使うと必ずその条件が最優先される。 |
解答:イプロンプト
| ア誤 り。 | 冒頭の「**」はあるものの、対応する閉じる側の「**」がなく、強調の範囲が明確ではない。加えて、条件全体が一続きになっており、視認性も十分とはいえない。 |
| イ正しい。 | 「対象者」「分量」「文体」「条件」という各項目名を、それぞれ「**」で囲んで強調しており、条件の構造も明確である。生成AIへの指示では、重要な条件を整理して示すことが大切であり、この入力はその点で分かりやすい形になっている。 |
| ウ誤 り。 | 「**」の位置が不自然であり、強調したい語句を前後から適切に囲めていない。強調記法を使う場合は、どの語句を強調するかが明確に分かる形で用いる必要がある。 |
| エ誤 り。 | 前半は条件整理として一定の形になっているが、後半の「『**』を使うと必ずその条件が最優先される」という部分は誤りである。「**」は入力内容を見やすくする助けにはなるが、生成AIがその条件を必ず最優先で扱うことまで保証するものではない。 |
- 問題9.
- 生成AIへの入力における「**」の使い方に関する次のアからエまでの記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
| ア. | 「**」は、強調したい語句や条件を前後から囲んで示すために用いる。 |
| イ. | 「**」は、文末に1回だけ付ければ、その文全体を強調できる。 |
| ウ. | 「**」は、語句の前にだけ付ければ、生成AIが自動的に強調箇所を判断する。 |
| エ. | 「**」は、すべての生成AIで共通の正式コマンドとして動作する。 |
解答:アプロンプト
| ア正しい。 | 「**」は、強調したい語句や条件を前後から囲む形で用いるのが基本である。プロンプト内で重要事項を見やすく整理するうえで役立つ。 |
| イ誤 り。 | 文末に1回だけ付しても、どこからどこまでを強調するのかが明確にならない。強調したい範囲を前後から囲む必要がある。 |
| ウ誤 り。 | 語句の前にだけ付す方法では、強調範囲が不明確である。また、生成AIが自動的に適切な範囲を判断することを前提にするのは妥当ではない。 |
| エ誤 り。 | 「**」は見やすさや整理に役立つ表現方法であるが、すべての生成AIサービスで共通の正式コマンドとして保証されているわけではない。 |
- 問題10.
- 生成AIにコード作成を依頼するプロンプトに関する以下のアからエまでの記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
| ア. | コード作成を依頼する場合は、使用するプログラミング言語、入力データ、処理内容、出力形式などを具体的に指定するとよい。 |
| イ. | CSVファイルを処理するコードを依頼する場合は、対象となる列名や集計方法、保存するファイル形式などを示すとよい。 |
| ウ. | 業務で利用するコードを依頼する場合は、できるだけ短く高度なコードにするよう指示すれば、初心者にも確認しやすいコードになりやすい。 |
| エ. | コード作成を依頼する場合は、必要に応じてコメントの付与や、想定されるエラーへの簡単な対処方法を含めるよう指示するとよい。 |
解答:ウプロンプト
| ア正しい。 | コード作成では、何をどのように処理するかを具体的に示す必要がある。使用言語、入力データ、処理内容、出力形式などを明確にすることで、期待に近いコードを得やすくなる。 |
| イ正しい。 | CSVファイルを処理する場合、どの列を使うか、どのように集計するか、結果をどの形式で保存するかを示すことが重要である。対象となるデータや処理条件が明確であれば、生成AIも具体的なコードを作成しやすい。 |
| ウ誤 り。 | 短く高度なコードは、必ずしも初心者にとって確認しやすいとは限らない。業務で利用するコードでは、短さや高度さよりも、処理内容が分かりやすく、確認・修正しやすいことが重要である。必要に応じてコメントや説明を付けるよう指示することが望ましい。 |
| エ正しい。 | コメントの付与や想定されるエラーへの対処方法を求めることで、生成されたコードの内容を理解しやすくなる。特に初心者や非専門職が確認する場面では、コードだけでなく説明も求めることが有効である。 |
- 問題11.
- 次のプロンプトは、生成AIに売上データを集計するコード作成を依頼する指示として一定の方向性を示しているが、入力データの条件や出力形式の指定が十分とはいえない。これを改善する追加指示として、正しいものを以下のアからエまでのうち1つ選びなさい。
添付したCSV形式の売上データを使って、Pythonで月別の売上を集計するコードを作成してください。
| ア. | CSVファイルの列「日付」「商品名」「売上金額」を使用し、「日付」はYYYY-MM-DD形式として読み込んでください。月別・商品別に売上金額を集計し、結果をCSVファイルとして保存するコードを作成してください。欠損値や数値以外のデータが含まれる場合の簡単なエラー処理を入れ、処理内容が分かるようにコメントも付けてください。 |
| イ. | CSVファイル内の列名や日付形式はAIが自動で判断し、売上に関係しそうな列を推測して月別に集計してください。欠損値や異常値は自然な値に補正し、最も売上が伸びているように見える形式でグラフと表を作成してください。 |
| ウ. | PythonでCSVファイルを読み込み、月別売上を集計したうえで、翌月以降の売上予測まで自動で行うコードを作成してください。予測方法はAIに任せ、実行後は元のCSVファイルに集計結果と予測結果を追記するようにしてください。 |
| エ. | PythonでCSVファイルを処理し、月別売上、商品別売上、前年比較、広告効果、顧客属性分析をまとめて行うコードを作成してください。必要なデータ項目がCSVに含まれていない場合でも、一般的な傾向を補って分析結果を出力してください。 |
解答:アプロンプト
| ア正しい。 | 使用する列名、日付形式、集計単位、出力形式が具体的に示されている。また、欠損値や数値以外のデータへの対応、コメントの付与も求めており、生成されたコードを確認・修正しやすい。コード作成を依頼する場合は、入力、処理内容、出力、例外的なデータへの対応を明確にすることが重要である。 |
| イ誤 り。 | 列名や日付形式をAIに推測させる指示は、実際のデータ構造と異なる処理につながるおそれがある。また、欠損値や異常値を「自然な値」に補正することや、「売上が伸びているように見える形式」で出力することは、データの客観性を損なう。分析や集計では、補正の基準や処理内容を明示する必要がある。 |
| ウ誤 り。 | 月別集計に加えて売上予測まで求めているが、予測方法や前提条件が示されていない。また、元のCSVファイルに結果を追記する指示は、元データを不用意に変更するリスクがある。業務で利用するコードでは、元データを保全し、別ファイルとして出力するなどの配慮が望ましい。 |
| エ誤 り。 | 月別売上や商品別売上に加えて、前年比較、広告効果、顧客属性分析まで求めているが、必要なデータ項目がCSVに含まれているとは限らない。データに存在しない項目を一般的な傾向で補うと、根拠のない分析結果になるおそれがある。生成AIには、利用できるデータの範囲に基づく処理を依頼する必要がある。 |
- 問題12.
- 次に示すプロンプトは、生成AIに広告施策の効果測定を依頼する指示として一定の方向性を示しているが、評価指標や分析条件の指定が十分とはいえない。これを改善する追加指示として、誤っているものを以下のアからエまでのうち1つ選びなさい。
添付した広告配信レポートをもとに、今月の広告施策の効果を前月と比較し、改善案を表形式でまとめてください。
| ア. | インプレッション数、クリック率(CTR)、コンバージョン率(CVR)、顧客獲得単価(CPA)、広告費用対効果(ROAS)を確認し、前月比の増減を示したうえで、数値から確認できる事実と、考えられる要因仮説を分けて整理してください。 |
| イ. | 広告媒体別、キャンペーン別、クリエイティブ別に成果を比較し、クリック数やコンバージョン数だけでなく、ランディングページへの遷移後の離脱率やコンバージョン率も踏まえて、改善優先度を3段階で示してください。 |
| ウ. | 広告費用対効果(ROAS)が最も高い広告を最優先で評価し、その広告に予算を集中させる前提で、他の指標よりもROASを重視した改善案を作成してください。 |
| エ. | 前月との比較に加えて、キャンペーンの目的、配信期間、ターゲット、予算変更の有無を整理し、数値の変化が施策によるものか、外部要因によるものかを区別できるように注意点を示してください。 |
解答:ウプロンプト
| ア正しい。 | 広告施策の効果測定では、インプレッション数、CTR、CVR、CPA、ROASなどの複数の指標を組み合わせて確認することが重要である。また、数値から確認できる事実と、そこから推測される要因仮説を分けることで、生成AIの回答が断定的になりすぎることを防ぎやすい。 |
| イ正しい。 | 媒体別、キャンペーン別、クリエイティブ別に分析軸を分けることで、どこに改善余地があるかを確認しやすくなる。さらに、クリック後のランディングページでの離脱率やCVRも確認すれば、広告そのものの問題か、遷移後のページ側の問題かを検討しやすい。 |
| ウ誤 り。 | ROASは重要な指標であるが、それだけを最優先にして予算集中を前提とするのは適切ではない。広告施策の評価では、キャンペーンの目的、獲得件数、CPA、CVR、配信規模、ターゲット、検証期間なども併せて確認する必要がある。単一指標に依存すると、成果の背景や改善余地を見誤るおそれがある。 |
| エ正しい。 | 前月比較を行う場合、単に数値の増減を見るだけでなく、配信期間、予算、ターゲット、キャンペーン目的、季節要因などを確認する必要がある。広告効果の変化が施策によるものか、外部要因によるものかを区別する視点は、効果測定において重要である。 |
■画像生成AIを利用して『静かな雨の日の窓辺で、少し疲れた表情で机に向かう三毛猫』の画像を浮世絵風に生成した。
- 問題13.
- 『静かな雨の日の窓辺で、少し疲れた表情で机に向かう三毛猫』の画像を浮世絵風に生成させるプロンプトに含める( )に入る条件として最も適切なものを、以下のアからエまでのうち1つ選びなさい。
【指示文】
『静かな雨の日の窓辺で、少し疲れた表情で机に向かう三毛猫』の画像を浮世絵風に作成してください。
【条件】
少し疲れた表情の三毛猫
机に向かい、物思いに耽る
雨の日の窓辺
( )
浮世絵風
| ア. | 静かで哀愁のある雰囲気 |
| イ. | 明るく活発で躍動感のある雰囲気 |
| ウ. | 三毛猫が机に向かっている様子 |
| エ. | 鮮やかなネオンカラーを基調とした近未来的な表現 |
解答:ア画像生成AIのプロンプト
画像生成AIにおけるプロンプトとは、AIに対して「どのような画像を作るか」を伝える指示文であり、「何を、どのような構図・画風・色調・雰囲気で描くか」を指定する点に特徴がある。画像生成AIのプロンプトは、AIに対する単なる命令文ではなく、構図設計書や演出指示書、デザインブリーフに近く、良いプロンプトとは、AIに自由度を残しつつも、主役・背景・雰囲気・表現方法を明確に伝える文章である。
| ア適 切。 | 「静かで哀愁のある雰囲気」は、『静かな雨の日の窓辺で、少し疲れた表情で机に向かう三毛猫』の「画像の本質から外れる条件」や「既に他の条件と重複する条件」に該当するものではなく、当該画像生成において、画像生成AIに重要な雰囲気や情緒を伝えるためのプロンプトである。 |
| イ不適切。 | 「雨の日」「疲れた表情」「物思いに耽る」という『静かな雨の日の窓辺で、少し疲れた表情で机に向かう三毛猫』の設定と矛盾し、「画像の本質から外れる条件」を示すプロンプトである。 |
| ウ不適切。 | 既に「少し疲れた表情の三毛猫」「机に向かい、物思いに耽る」で指定済みの条件であり、新たな条件としての価値が低いプロンプトである。 |
| エ不適切。 | 「浮世絵風」という画風指定と整合せず、「画像の本質から外れる条件」を示すプロンプトである。 |
- 問題14.
- 『静かな雨の日の窓辺で、少し疲れた表情で机に向かう三毛猫』の画像の著作権リスクを回避するためのプロンプトとして、最も適切ではないものを以下のアからエまでのうち1つ選びなさい。
| ア. | 日本の伝統木版画を参考にした浮世絵風の表現にすること |
| イ. | 江戸時代の版画文化を想起させる和風アートスタイルにすること |
| ウ. | 落ち着いた色彩と繊細な線描による伝統的な和風絵画表現にすること |
| エ. | 石川真澄(現代浮世絵作家 1978- )が描いた作品と同じ画風で生成すること |
解答:エ著作権リスク回避のためのプロンプト
画像生成AIにおいて、著作権リスクや権利侵害リスクを低減するためには、特定の作家名や既存作品名を直接指定するのではなく、「浮世絵風」「江戸時代の版画風」「伝統的な和風絵画表現」など、作風やジャンル、特徴を抽象化して指定することが望ましい。
| ア適 切。 | 「日本の伝統木版画を参考にした浮世絵風の表現」は、ジャンルを指定するにとどまり、特定の作家や既存作品を想起させるものではないため、著作権侵害の要件となる類似性・依拠性が認められにくいプロンプトである。 |
| イ適 切。 | 「江戸時代の版画文化を想起させる和風アートスタイル」は、時代・文化を指定するにとどまり、特定の作家や既存作品を想起させるものではないため、著作権侵害の要件となる類似性・依拠性が認められにくいプロンプトである。 |
| ウ適 切。 | 「落ち着いた色彩と繊細な線描による伝統的な和風絵画表現」は、落ち着いた色彩や繊細な線画という画風の特徴を指定するにとどまり、特定の作家や既存作品を想起させるものではないため、著作権侵害の要件となる類似性・依拠性が認められにくいプロンプトである。 |
| エ不適切。 | 「石川真澄が描いた作品と同じ画風」は、特定の著名作家の画風を直接模倣する指示であり、著作権侵害の要件となる類似性・依拠性が認められるおそれのあるプロンプトであるため、著作権リスク回避の観点から最も不適切である。 |
- 問題15.
- 肖像権・パブリシティ権に関する以下のアからエまでの記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
| ア. | 肖像権とは、みだりに自己の容ぼう等を撮影等されず、または自己の容ぼう等を撮影等された写真等をみだりに公開されない権利のことである。 |
| イ. | イラスト形態による人物の容ぼう等の利用は、イラスト画の作者の主観や技術が反映されている場合であっても、肖像権の侵害となる場合がある。 |
| ウ. | パブリシティ権は、人格権に由来する権利の一内容であり、すべての人の肖像等にパブリシティ権が認められる。 |
| エ. | パブリシティ権は、肖像等が有する顧客吸引力を排他的に利用する目的で、肖像等それ自体を独立して鑑賞の対象となる商品等として使用し、または肖像等を商品等の広告として使用するとき等に、当該権利が侵害されたものとして違法となる。 |
解答:ウ肖像権・パブリシティ権
| ア正しい。 | 記述の通り。リーディングケースとなる京都府学連事件(最大判昭44・12・24)では、刑事手続の文脈ではあるものの、肖像権とは、憲法上みだりに自己の容ぼう等を撮影等されず、または自己の容ぼう等を撮影等された写真等をみだりに公開されない権利であるとした。 |
| イ正しい。 | 記述の通り。和歌山毒入りカレー事件(最判平17・11・10)では、人は自己の容ぼう等を描写したイラスト画についても、人は、自己の容ぼう等を描写したイラスト画についても、これをみだりに公表されない人格的利益を有するとしており、受忍限度を超えた利用に対して肖像権侵害が生じるとしている。 |
| ウ誤 り。 | パブリシティ権のリーディングケースとなるピンク・レディー事件(最判平24・2・2)では、肖像等が商品の販売等を促進する顧客吸引力を有する場合に、対価を得て第三者に排他的に使用できる権利をパブリシティ権としているが、あくまでも問題となる肖像等に顧客吸引力を有することが前提となっており、すべての人の肖像等にパブリシティ権が認められるわけではない。 |
| エ正しい。 | パブリシティ権は、肖像等が有する顧客吸引力を排他的に利用する目的で、①肖像等それ自体を独立して鑑賞の対象となる商品等として使用し、②商品等の差別化を図る目的で肖像等を商品等に付し、または③肖像等を商品等の広告として使用するときに、当該権利を侵害するものとして、不法行為上違法となる(ピンク・レディー事件(最判平24・2・2))。 |
- 問題16.
- 商標権に関する以下のアからエまでの記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
| ア. | 商標とは、文字・図形・記号・立体的形状・色彩・音等であって、商品やサービスについて使用されるものをいう。 |
| イ. | 他人の登録商標等が含まれるデータをAIに学習させる行為は、商標権の効力が及ぶ指定商品・役務についての使用に該当しない。 |
| ウ. | 他人の登録商標等が含まれるデータを生成AIに入力する行為は、登録商標の使用に該当しないが、生成AIが生成したデザインを実際に利用する行為は、登録商標の使用に該当しうる。 |
| エ. | 生成AIにより生成された画像やロゴは、商標法上の拒絶理由に該当しない場合であっても、商標登録を受けることができない。 |
解答:エ商標権
| ア正しい。 | 記述の通り。商標とは、人の知覚によって認識することができるもののうち、文字、図形、記号、立体的形状もしくは色彩またはこれらの結合、音その他政令で定めるものであって、業として商品を生産し、証明しもしくは譲渡する者がその商品について使用するもの、または業として役務を提供しもしくは証明する者がその役務について使用するもののことである(商標法2条1項)。 |
| イ正しい。 | 記述の通り。他人の登録商標等が含まれるデータをAIに学習させる行為は、AI学習用データとしての利用が商標権の効力が及ぶ指定商品・役務についての使用に該当しないため(商標法2条3項)、商標権の侵害にはならない。 |
| ウ正しい。 | 記述の通り。他人の登録商標等が含まれるデータを生成AIに入力すること自体は、登録商標の「使用」に該当しないため、商標権侵害には該当しない。もっとも、生成AIが生成したデザインを実際に利用する行為は、商品・役務の同一・類似性及び商標の同一・類似性が認められる場合に商標権侵害となる。 |
| エ誤 り。 | 商標法は、特許法や意匠法とは異なり、人間の創作を保護するのではなく、商標を使用する者の業務上の信用の維持と需要者の利益の保護であるため、完全に自律的にAIが生成した標章であっても、商標法3・4条に規定された拒絶理由に該当しない限り、商標登録を受けることができる。 |
生成AIアドバイザー認定試験 2級
■以下は生成AIに関する問題である。正しい場合にはアを、誤っている場合にはイを選びなさい。
- 問題1.
- 生成AIの基本的な役割とは、人間の判断を完全に代替し自己意思で行動することである。
解答:イ
| イ誤 り。 | 生成AIは、事前に学習したデータとモデルを中心にして、入力された内容に応じて情報や文章を生成する仕組みである。言い換えれば、「確率的にもっとも人間らしい出力を連続的に予測している」存在にすぎず、その基本的な役割は、学習済みモデルに基づき入力された指示に応じてアウトプットを生成することである。 |
- 問題2.
- 大規模言語モデルとは、膨大なテキストを学習し文章生成を行うAIのことである。
解答:ア
| ア正しい。 | 大規模言語モデル(LLM :Large Language Model)とは、膨大な文章データを学習した結果、まるで人間が作成したような文章生成を行うモデルのことである。 |
- 問題3.
- プロンプトは、生成AIの性能を自動的に向上させる役割を果たす。
解答:イ
| イ誤 り。 | 生成AIは、過去の膨大なデータを学習し、学習データに含まれるパターンや構造を理解して性能を向上させるものであり、単にプロンプトを入力するだけでは、生成AIの性能を向上させることができない。 |
- 問題4.
- 「初等中等教育段階における生成AIに関するこれまでの取組み」(文部科学省)では、児童生徒の学習活動は、生成AIから別表現・別視点の説明を得ることにより、「思考の代替」として活用し、学習目的を維持する必要があるとしている。
解答:イ
| イ誤 り。 | 児童生徒の学習活動における生成AIの活用目的は、「学習理解の補助」として別表現・別視点の説明を得ることであり、思考の本質をAIに置き換えず、学習目的を維持する必要がある。 |
- 問題5.
- ハルシネーションとは、AIが自らの判断に基づき誤情報を作成する現象のことである。
解答:イ
| イ誤 り。 | 「自らの判断に基づき」が誤りである。ハルシネーションとは、AIがもっともらしい誤情報を“幻のように”作り出すことである。このような現象は、AIの「過去の学習データの中で統計的に最もありそうな言葉のつながり」を予測して文章を作る仕組みから生じる。 |
- 問題6.
- AI開発における情報解析等のための著作物の利用は、原則として著作権者の許諾なく行うことができる。
解答:ア
| ア正しい。 | AI開発における情報解析は、著作物に表現された思想または感情の享受を目的としない利用行為であり、原則として著作権者の許諾なく利用することができる(著作権法30条の4第2号)。 |
- 問題7.
- 人間は、AIの提案を受け入れ、AIを「頼る」という姿勢を持つことが重要である。
解答:イ
| イ誤 り。 | AIが“考える材料”を提示し、人間が最終的に“判断と責任”を担うという関係を構築するためには、人間がAIの出力を“正解”として受け取るのではなく、“素材”として検証する力を磨く必要があり、AIを「頼る」のではなく、AIを「使いこなす」という姿勢を持つことが重要となる。 |
- 問題8.
- 生成AIの導入ポリシーの策定は、組織の知的財産等を守るリスクマネジメントの一環という側面のみならず、組織の構成員の業務効率性を向上させるという側面がある。
解答:ア
| ア正しい。 | 生成AIの利用は、情報漏えいのリスクを伴う以上、組織の知的財産等を保護する側面がある。一方、生成AIは、業務効率性を向上させるツールであるから、組織の構成員が安心して生成AIを利用する環境が整い、その利用が促進されれば、業務効率性は向上する。 |
- 問題9.
- マルチモーダルAIの進化により、会議の音声や資料だけでなく、参加者の表情やチャット内容等も統合分析し、意思決定の背景まで整理できるようになると予測されている。
解答:ア
| ア正しい。 | マルチモーダルAIの進化により、会議の全自動理解と要約が標準化され、単なる議事録の作成ではなく、「会議の意味づけ」「文脈の構造化」をAIが担うようになることが予測される。 |
- 問題10.
- 「人間中心のAI社会原則」では、AIの定義が曖昧であること自体が、AIの研究を加速させている肯定的な側面があるため、何をもって「AI」または「AI技術」と判断するかを厳密に定義することは、現時点では適切ではないとしている。
解答:ア
| ア正しい。 | 2016年に米国で発表されたAI100報告書では、AIの定義が曖昧であること自体が、AIの研究を加速している肯定的な側面があるとしているため、何を以て「AI」または「AI技術」と判断するかを厳密に定義することは、現時点では適切であるとは思われない。 |
■次の問いに対応するものを、各選択肢(ア~エ)から1つ選びなさい。
- 問題11.
- 以下のアからエまでのうち、AIが得意とする領域として最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | 直感に基づいて価値判断すること |
| イ. | 感情や背景理解に基づき意思決定すること |
| ウ. | 大量のデータを解析しパターンを抽出すること |
| エ. | 心の動きや感情を読み取ること |
解答:ウ
| AIは、大量のデータを処理し規則性を見つけたり、分類や予測を行う分野が得意であると説明されている。 |
- 問題12.
- 大規模言語モデルにおいて利用される確率的処理の説明に関する以下のアからエまでの記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | すべての単語を固定ルールで並べ替える処理 |
| イ. | 学習データに含まれた言葉の出現確率をもとに文章を生成する処理 |
| ウ. | 入力内容を無視してランダムな文字列を返す処理 |
| エ. | 事前に人間が書いたテンプレートの組み合わせのみを返す処理 |
解答:イ
| 大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)は、言語の出現確率を学習しており、次に来る単語を確率的に選んで文章を生成する。 |
- 問題13.
- 生成AIサービスの特徴に関する以下のアからエまでの記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | すべての生成AIサービスは、同じ機能と性能を持つ。 |
| イ. | 文章生成ができるサービスは、必ず画像を生成することができる。 |
| ウ. | どのサービスも事前の設定なく無制限に使うことができる。 |
| エ. | サービスにより得意分野や利用目的が異なる。 |
解答:エ
| 生成AIサービスには、ChatGPTやClaude等の文章生成に強いものや、Stable Diffusion等の画像生成に強いものなど、提供機能や得意分野に違いがある。 |
- 問題14.
- プロンプト作成時の留意点として最も適切ではないものを、以下のアからエまでのうち1つ選びなさい。
| ア. | 目的を設定する |
| イ. | 条件や制約を加えない |
| ウ. | 指示を具体的にする |
| エ. | 指示を1回の入力で完結させない |
解答:イ
| 生成AIは、与えられた情報をもとに文章等を生成するため、「箇条書きで」「300字以内で」等の条件や制約を明確にすることにより、より整った出力をさせることができる。 |
- 問題15.
- ハルシネーション対策に関する以下のアからエまでの記述のうち、最も適切ではないものを1つ選びなさい。
| ア. | 生成AIの出力内容を一次情報に基づいて確認する。 |
| イ. | 生成AIの学習データの量を極力少なくする。 |
| ウ. | 生成AIへの質問や指示を明確にする。 |
| エ. | 生成AIに対して、出力内容の思考過程の説明を要求する。 |
解答:イ
| 学習データの量が少なすぎたり、偏りがあったりすると、生成AIの出力に多様な言葉や表現のパターンが喪失したり、偏りが現れてしまうため、学習データの「量」と「質」を確保する必要がある。 |
- 問題16.
- 生成AIの利用による著作権侵害防止のための管理に関する以下のアからエまでの記述のうち、最も適切ではないものを1つ選びなさい。
| ア. | 使用する学習データが「公表された著作物」であれば、原則として自由に利用することができる。 |
| イ. | 学習データとして著作物を利用する目的が、情報解析目的の範囲内であるかを確認する。 |
| ウ. | 生成AIの出力物と既存著作物との関係を検証する。 |
| エ. | 生成AI利用時の著作権に関する社内ガイドラインやポリシーを策定する。 |
解答:ア
| 公表された著作物であっても、著作権の保護期間が終了していたり、私的使用のための複製(著作権法30条)や引用(著作権法32条)等の著作権法の例外規定に該当しない限り、著作物として著作権法で保護されているため、著作権者の許諾を得なければ利用することができない。 |
- 問題17.
- AIによる意思決定支援と人間の責任に関する以下のアからエまでの記述のうち、最も適切ではないものを1つ選びなさい。
| ア. | AIが客観的データを提示し、人間がその背後にある文脈や感情を理解するという共同意思決定プロセスを経ることにより、より合理的かつ現実的な意思決定をすることができる。 |
| イ. | AIによる意思決定支援では、AI運用の柔軟性を確保するため、責任の所在を明確にしないことにより、問題発生時における組織への影響を抑えることができる。 |
| ウ. | AIの活用においては、「誰が最終責任を持つか」「出力をどのように確認・承認するか」を事前にルール化し、意思決定の根拠を検証できる仕組みを整えることが重要である。 |
| エ. | 人間には、AIが進化するにつれ、「判断を任せる力」ではなく、「判断を引き受ける力」が求められ、人間がその責任を自覚することにより、AIの適正活用を実現できる。 |
解答:イ
| AIが提案した結果により損失やトラブルが発生した場合、説明責任や法的責任は常に人間が負担することから、「誰が最終責任を持つのか」を明確にすることが必要である。 |
- 問題18.
- 生成AI利用時における入力情報管理として最も適切ではないものを、以下のアからエまでのうち1つ選びなさい。
| ア. | 入力情報の範囲を明確にする |
| イ. | 入力情報の匿名化や概要のみの入力にとどめる |
| ウ. | 生成AIサービスの利用履歴を削除する |
| エ. | セキュリティに配慮した生成AIサービスを導入する |
解答:ウ
| 生成AIサービスの利用履歴を削除するのではなく、当該履歴を記録し、組織の構成員がどのような情報を入力したかを確認できる体制を整えることにより、情報漏えいリスクを防ぐことができる。 |
- 問題19.
- AIエージェントに関する以下のアからエまでの記述のうち、最も適切ではないものを1つ選びなさい。
| ア. | AIエージェントとは、業務の目標を理解したAIが自ら計画を立て、タスクに取り組むAIのことである。 |
| イ. | AIエージェントは、外部ツールやアプリを自動的に操作しながらタスクを実行することで、自律的に仕事を進めることができる。 |
| ウ. | AIエージェントの普及により、営業や事務等の担当者が不要となり、業務の大部分をAIが完全に代替することが想定されている。 |
| エ. | AIエージェントの進化により、1人の担当者に対し、複数のAIエージェントがつく「AIチームモデル」が実現し、組織構造そのものが変化すると予測されている。 |
解答:ウ
| AIエージェントが発展すると、AIが担当者の“代理業務”を広く担うようになるが、そのような場合であっても、人間は判断・承認・調整といった高度な業務を担い続ける。 |
- 問題20.
- AI活用の将来像に関する以下のアからエまでの記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
| ア. | AIの出力は客観的であるため、その解釈や妥当性を検討するためのリテラシー教育の重要性が低下する。 |
| イ. | 未来のAI社会では、AIが人間の仕事を完全に代替することが中心課題となる。 |
| ウ. | AIが人間の認知的負担を肩代わりし、人間が自己の価値領域に集中することができる。 |
| エ. | 生成AIの発展は、単なる業務効率化にとどまり、社会制度や産業構造に影響を与えることはない。 |
解答:ウ
| AIが認知的な負担を肩代わりし、人間は創造・戦略・対話・倫理判断といった“人間の価値領域”に集中することが可能になる。 |