第2回「令和」川柳コンテスト
結果発表!
受賞作品をご紹介します。多数のご応募ありがとうございました。
主催:一般財団法人全日本情報学習振興協会 協賛:一般財団法人個人情報保護士会 一般財団法人日本ハラスメントカウンセラー協会
多数のご応募ならびにご投票、ありがとうございました!
厳正なる最終選考の結果、25名の方が受賞されました。おめでとうございます!各賞の賞金は3月末にお送り致します。
【募集テーマ】 | 「令和」 |
【受付期間】 | 令和元年6月1日~令和2年1月7日 |
【応募総数】 | 14,334句 |
第2回「令和」川柳コンテスト
結果について
ご応募下さいました皆様には、心よりお礼を申し上げます。
この度、一般財団法人全日本情報学習振興協会川柳実行委員会による最終選考を行い、最優秀賞を1作品、優秀賞を2作品、特別賞を2作品、入選20作品、を決定させていただきました。
結果は下記のとおりでございます。入選されました皆様方おめでとうございます。
今回は、第1回の短期コンテストと異なり、約7か月間の長期にわたり募集いたしました。その結果、応募作品数においては、前回の第1回令和川柳コンテストとほとんど変わりませんでしたが、内容的には多数の面白い作品がございました。
「令和」という「お題」がこの半年間で身近な存在になったことがその理由と考えられます。すなわち、令和」に対する、生活実感、実態ができてきたからであると思われます。
当実行委員会におきまして、今回の結果について、作品内容の検証を行いましたが、最優秀作品をはじめとする25の入選作品だけでなく、多くの優秀な作品を皆様に鑑賞していただきたいと考え、新たに「佳作」として130作品を発表することと致しました。
なお、この発表に先立ち、第1次審査で選句された40作品を、一般の皆様方により、「私の選んだ優秀な7句」のオンライン投票を実施いたしましたが、投票には約700人以上の方にご参加をいただきました。投票して下さいました皆様には、心よりお礼申し上げます。投票の結果は、厳粛に受け止め選考の参考とさせていただきました。
なお、オンライン投票は、お一人1回の投票をお願いしいておりましたが、パソコンのIPアドレスが同じもの、同一作品への短時間での連続投票、その他同一人の指揮下にあり、実質的に複数投票と判定された票は除外させていただきましたのでご了承下さい。
第2回「令和」川柳コンテスト
優秀作品・入選作品の選考について
「うがち」とは、穿つ(穴をあける、掘る)の意味で、鋭い着眼点から多くの人が見落としている事柄を掘り下げ、明るみに出すといった意味あいで、川柳の基本となるものとされています。このような視点から作品を選考させていただきました。
ただ、今回も、元号「令和」にまつわる標語や解説、単なる希望になっているケースや、さまざまな現象・事象を、ただ単に文章として表現しているだけの作品も多く見受けられました。
なお、全体で1万4334句が寄せられたため、中には類似しているものも多くありました。入選作とまったく同一のものはありませんでしたが、内容的には大きな差のないものもありました。
例えば、最優秀作品の「キャッシュレス 令和で諭吉 職探し」、に類似する作品、「令和の世 諭吉リストラ キャッシュレス」がございましたが、主題がキャッシュレスであり、その主題が伝わり易いといった点を考慮して前者を最優秀作品に、後者を特別賞としました。これ以外にも、キャッシュレス時代を、諭吉を引き合いに詠んだ句が1作品ありました。
いずれにしましても、類似作品は選者による検討や、皆様の投票結果を参考にさせていただいて作品を絞り込ませていただきました。
第2回「令和」川柳コンテスト
最優秀賞
賞金10万円
第2回「令和」川柳コンテスト
優秀賞
賞金1万円
第2回「令和」川柳コンテスト
特別賞
賞金5千円
以上が優秀な作品です
第2回「令和」川柳コンテスト
入選
クオカード千円
AIの Siri(しり)に敷かれる 令和人
Siriには、提案機能などのAI的な機能もありますが、今後さらに進化して本格的なAIになってくるのかもしれません。
ただ、令和人はAIの尻に敷かれないように、人としての主体性を持ってAIを使いこなすのがテーマといえます。AIとの共存を目指すべき令和人に教訓的な格調高い作品といえます。
大なまず 令和時代は 寝ててくれ
平成時代には阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震をはじめとして多くの大地震が発生し、大変な被害がありました。
令和時代に大地震が起きないように、大ナマズには静かにしていてほしいという切実な祈りの句といえます。日本人には分かりやすいオーソドックスで面白い句です。
令和五輪 ひびけ平和の ファンファーレ
いよいよオリンピックです。平和の祭典であるオリンピックのスタートに、高らかな平和のファンファーレの響きを聞きたいものです。
オリンピックと平和への期待を込めた正統派の句です。
西暦に 負けるな令和 ここにあり
ただし、この公文書と言われるものは和暦で記載したものが多いのですが、実は、これも慣例であって、和暦を記載しなければならないというような法的な根拠はないようです。
特に外国とのやり取りの多い外務省は、和暦を使わず西暦を利用しています。外務省発行の私たちのパスポートは西暦が使用されています。
和暦で昔のことを言われると何年前とか分からなくなりますもんね。
でも、日本の歴史を守る和暦です。頑張れ、頑張れ和暦。日本の歴史応援歌です。
定年が 伸びて計算 やり直し
「65歳定年」は目の前です、そのうち「70歳定年」と定年延長制度が論じられるでしょう。
また企業は、退職金や給与なども併せて変更しようとしており、老後の計算は先が読めません。この句のように「計算やり直し」しても、また将来「再計算」しなければならないかもしれません。
現代サラリーマンの切実な悩みの句です。
キャッシュレス 現金忘れ 初詣で
ただ、もしかして、お金を忘れた言い訳だったとしたら、その言い訳はそのうちに使えなくなります。なぜなら、既にお賽銭もキャッシュレス決済ができる寺社があるようです。ニュースによりますと、訪日外国人の多い寺社ではキャッシュレス賽銭化がスタートしているようです。
ところで、神様は現金でなくても、お金が見えなくても願いを叶えてくれるのでしょうか。LINE Payとか、PayPayでお金をもらっても理解できないような気がします。
この句はそこまで深読みする必要は無いかもしれませんが時代を反映した句です。
返納し 令和の風を 自転車で
車が無くても、自転車があります。電動自転車もあります。令和の街を、ゆっくりと、颯爽と走ってみましょう。足腰も少し鍛えられますし、今まで見えなかった素晴らしい景色や街並みも見えてきます。
返納にはタクシー・バスの割引、商品券の贈呈、宅配料金割引とかの返納特典もあるようです。
でも、病院やコンビニ、スーパーまで10キロ、20キロもある過疎地の高齢者の方々には「人の気持ちも知らないで」と言われそうです。やはり、難しい問題が山積しています。
作者は返納に前向きなのか、自分に言い聞かせているのか、いずれにしても高齢化の問題を提起している句です。
令和ベビー 私の年金 よろしくね
令和ベビーが成人する2040年頃には、1.5人で1人の高齢層を支えてもらわなければならないようです。
年金については、積み立てた年金が残っているかわかりませんが、まあ、色々と令和ベビーにお願いするしかないようです。頼むよ、ベイビー。
「よろしくね」が軽い表現なので、本当は深刻な問題が軽く楽しい句になっています。
令和には レジが鳴くなり キャッシュレス
いや、クレジットカード、デビットカード、ICカードや、ApplePay、GooglePay、おサイフケータイ、楽天ペイ、LINE Pay、PayPay などによる決済が進むとやっぱりレジは要らなくなるんでしょうか。
いっぱいあって、何が何だか、分からなくなりました。
作者の方イチャモン付けてごめんなさい。とても面白い作品です。
年金が 頼る令和の 出生率
年金制度は大丈夫と言われてはいるけれど、できれば年金額も減らそうとしているのではないかと疑いたくなることもあります。
でも、元を正せばすべて出生率の減少による少子高齢化が原因です。出生率の上昇は令和の大きな願いと言えます。
真面目な社会派の重みのある句です。
AIに ビビるな令和の 労働者
「ビビるな」と言われても、AIに負ける時が必ず来ると言われれば、ビビらない方が鈍感なのかもしれません。スポーツでも喧嘩でも「ビビったら」負けです。
「令和の労働者、AIにビビるな」。
令和時代を働く労働者を励ます、ちょっと楽しい応援歌です。
そのうちに 絶滅危惧種 令和の子
理由を見ると乱獲、生息地の減少、獲物の減少、気候変動による環境変化などであるとのこと。令和の子の絶滅理由は何だろう。気候変動かもしれないと思ってしまいます。
2019年の出生数は86万人と過去最低、50万人の自然減となりました。働き方改革を加速させ、出生率を上げないといけない。
冗談なのか本気なのか、日本の将来に警鐘を鳴らす面白い作品です。
国税調査 同居してます ロボットと
氏名:ペパコ、男女の別:女性ロボット、世帯主の続き柄:ロボット妻、なんて書くのでしょうか。
「同性婚」を認めろ! 次に「ロボット婚」を認めろ!そんな時代が来るかもしれません。
新しい時代に対するある種の不安を表現した句だと思います。
ぬか床に 令和継ぎ足す 母(老母)がいる
もう随分前に亡くなりましたが、筆者の母も生前、やはり大きな焼酎甕(しょうちゅうがめ)に入れたぬか床を大切にしていました。
新しい糠(ぬか)を加え続けていますので、古い糠がどれ程残っていたのかわかりません。でも、きっと古い糠の味を何処かで引き継いでいるのでしょう。
ほのぼのとして、温かみのある素晴らしい句だと思います。
コウノトリ 令和の空を 飛び回る
ただ、残念ながら、令和元年(2019年)の出生数は過去最低の86万人になってしまいました。
「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」というお話は19世紀の童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「沼の王の娘」の中で、子どものいないヴァイキングの夫婦にコウノトリが子どもを届けるという場面が元になっているようです。
この作品の「コウノトリが令和の空を飛び回る」のは、運ぶ赤ちゃんが多くて飛び回っていたのではなくて、逆に、運ぶ赤ちゃんを探して飛び回っていたのかもしれません。
でも考えてみれば、令和婚の令和ベビーが生まれれるのは令和2年以降ですよね。
この春からコウノトリが赤ちゃんを運んで、忙しく飛び回るかもしれません。
きれいで、お手本となるような川柳だと思います。
温暖化 令和の風が 大暴れ
奇しくも、国連気候行動サミットが開催された、同じ2019年10月に襲来した台風19号には、温暖化の影響を強く感じざるを得ませんでした。
温暖化についての、作者の想いが感じられる句です。
ゴーンゴーンと 暮れる元年 大晦日(おおみそか)
筆者は30数年前、ディーゼル自動車関連の仕事をしていたことがあります。当時、日産の(日産UD)ディーゼルエンジンは最高の独自技術を持っていました。
その後、日産の立て直しを行う際、日産の財産をバサバサ切っていくゴーンさんを見て、ある種の違和感を持っていましたが、何か的中した感があります。
令和2年のお正月早々、びっくりして、そして悔しい記憶となりました。
令和元年を記録する上手な句です。
日産社員の皆さん、新しい年に、新しい日産で頑張ってください。
東京で 令和の日本 ONE TEAM
失礼かもしれませんが、日本人に必ずしも馴染みがなかったラグビーが、ここまで盛り上がったのは、この「ワンチーム」という「言葉の響き」がけん引したのではないかと思います。
このワンチームで、ラグビーの次は、「東京オリンピックを熱く盛り上げよう」という作品です。東京でONE TEAM !
令和2年の日本の「希望の句」として評価しました。
80才 令和になって 底力
「人生100年時代」「多くの人が100年の人生を生きることが当たり前になる」時代がやって来ると言われています。
現在、平均余命は10年ごとに平均2~3歳延びており、1980年代生まれは、約半数が95歳~100歳まで生きる計算になるそうです。
80歳で底力を出せる作者にエールを送ります。
夫婦とも 令和で増えた 笑い皺(しわ)
この10か月間、楽しいことが沢山あって、笑って過ごしたのでしょう。だから笑い皺が増えました。
でも本当は、楽しい事ばかりではなく、苦しい事も多かったと思うのですが、ご夫婦はきっと、その苦しい事も楽しみに変えて、二人で乗り越えられてきたのだと思います。
今後もお二人で笑い皺を増やしていただきたいと思います。
佳作
【テーマ】 | 新元号「令和」に関するものであれば、どのような川柳でもご応募いただけます。 新元号「令和」に関する川柳で、新しい時代に期待・願いが込められ、ヒネリがあり、思わず唸るような、前向きな川柳を募集します。 |
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【主催・協賛】 | 主催:一般財団法人 全日本情報学習振興協会 協賛:一般財団法人 個人情報保護士会 協賛:一般財団法人 日本ハラスメントカウンセラー協会 |
【賞】 |
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【投票スケジュール】 |
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【結果発表】 | 令和2年2月11日(火)に当サイトにて各賞の発表。(投票結果は、選考の参考とさせていただきます) 全国のマスコミ・団体・企業等にリリースを行います。 |
【応募に関する注意点】 |
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【お問い合わせ先】 | 一般財団法人 全日本情報学習振興協会 『第2回「令和」川柳コンテスト』係 電話:03-5276-0030 |
【当協会グループが 過去に開催したコンテスト】 |