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多数のご応募ならびにご投票、ありがとうございました!

厳正なる最終選考の結果、24名の方が受賞されました。おめでとうございます!
各賞の賞金は6月末にお送り致します。
【募集テーマ】「令和」
【受付期間】令和元年4月1日~5月10日
【応募総数】15,365句

お知らせ

オリコンニュースに「令和」川柳コンテストの記事が掲載されました。

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  •  第1回令和川柳コンテストは、平成31年4月1日に募集を開始し、令和元年5月10日に締め切りましたが、総数1万5365句の極めて多数の応募をいただきました。
     ご応募下さいました皆様には、心よりお礼を申し上げます。
     この度、一般財団法人全日本情報学習振興協会川柳実行委員会による最終選考を行い、優秀賞(2作品)、特別賞(2作品)、入選(20作品)を決定させて頂きました。
     本「第1回令和川柳コンテスト」の結果は下記のとおりでございます。
     ところで、今回は、残念ながら「最優秀賞」(1作品)を見送る事を決定させていただきました。
    理由といたしましては、「令和」という「お題」が極めて難しかったと考えておりますが、
    「なるほど」と「思わず唸る」ような作品、或いは「滑稽」「おもしろい」といった作品が従来の川柳に比べて極めて少なかったからでございます。
     これは、新元号「令和」が発表されて間もなく。新語であり、実体がなく、年号に皆様のイメージ、思い入れ、実感、感情が乏しかったのではないかと思料しております。
    皆様が今後、「令和」に暮らすことで、様々な想いが生まれ、「おもしろい作品」が必ず生まれてくるのではないかと考えました。
     ところで、当実行委員会におきまして、今回の結果について、作品内容等の検証を行っておりましたが、前述の通り、最優秀賞の決定を見送った事も有り、令和元年6月1日より、「第2回令和川柳」を開催して、すばらしい作品のご応募をお待ちするのが最善の策であると考えた次第です。
    第2回「令和川柳コンテスト」の募集要項につきましては、令和元年6月1日にホームページ上で告知いたします。
     なお、この発表に先立ち、第1次審査で選句された30作品を、一般の皆様方により、「私の選んだ優秀な5句」のオンライン投票を実施いたしましたが、投票には500人以上の方々にご参加を頂きました。
     この件に関しましても心よりお礼申し上げます。投票の結果は厳粛に受け止め選考の参考とさせていただきました。

     川柳には「うがち」が大切であり、「風刺」「おかしみ」「軽み」「滑稽」「嘲笑」などがその重要な要素であると言われています。「うがち」とは、穿つ(穴をあける、掘る)の意味で、鋭い着眼点から多くの人が見落としている事柄を掘り下げ、明るみに出すといった意味あいで、川柳の基本となるものとされています。このような視点から作品を選考させていただきました。
    ただ、今回はこのような視点を持ったオリジナリティの高い作品は少数派で、元号「令和」にまつわる標語や解説、単なる希望になっているケースが多く見受けられました。
     次に、「令和」という課題テーマに沿った作品かどうか、という点を考慮しました。ただ一部面白い作品であっても令和の文字のないもの、令和の事を言っていると思われるが、他のものにも該当するものは除外させていただきました。(実例:「起きないで、地震・戦争、起きろ妻」「犬猫は、ロボにペットの座を譲り」などがありました。)
     また、全体で1万5365句が寄せられたため、中には類似しているものも多くありました。入選作とまったく同一のものはありませんでしたが、1文字違いで、内容的にも差のないものもありました。
     この2句に関しましては皆様の投票結果を参考にさせて頂き、さらに選者による検討のうえ一作品に絞り込ませていただきました。

    第1回「令和」川柳コンテスト特別賞寸評

    平成と 令和で「平和」の バトンパス


    第1回「令和」川柳コンテスト特別賞寸評

    自衛隊 日向ぼっこの 令和かな

    第1回「令和」川柳コンテスト特別賞寸評

    妻少し 令和になって 若く見え


    第1回「令和」川柳コンテスト特別賞寸評

    「令和」初 「平成」最後も 飲んだでしょ!

    以上が優秀な作品です


    今回の最優秀賞該当なし
    極めて難しい「お題」だったようです。「令和」という実体のない新語に、皆さまのイメージ、思い入れ、実感、感情が乏しかったのでしょうか。
     「なるほど」と「思わず唸る」ような、或いは「滑稽」「おもしろい」といった最高級の作品がなかったと感じています。
     皆さまに今後、「令和」に暮らすことで、様々な想いが生まれ、「おもしろい作品」が生まれてくるのではないかと思います。最優秀賞は、残念ながら今回は見送り、引き続き第2回「令和川柳コンテスト」を開催して、すばらしい作品の応募をお待ちしたいと思います。

    国民が 令和に負けた にらめっこ

    (逆ペリカン)

    「ダルマさん ダルマさん にらめっこしましょ 笑うと負けよ アッ プッ プッ」と言う童謡がベースにあります。
     街では令和初が、お祭りになっていて、ほとんどの国民は、何か良い事があるに違いないと思い、笑い、歓喜し、笑みを浮かべているようです。だから、にらめっこでは、令和に負けてしまったという意味です。
     あまり意味が分からなかった、という方も多いでしょう。素直に大笑いはできませんが技能賞的な意味合いで特別賞にしました。
     禅の開祖の達磨大師(だるまだいし)のように「笑わない」「何事にも動じない」場面も、必要なのかもしれませんが、私達は、今後もずっと令和に「負け続けて」、いつも笑って暮らして行けたら良いと思います。

    ミーハーの 妻に買われた 万葉集

    (小次郎)

    新元号発表直後から、万葉集や古事記などの日本の古典はすべての書店で売り切れるほどの大人気になりました。
     本句は、その人気に乗った妻が買った万葉集は、必ずや埃にまみれるに違いない。もしかすると全国の人が買った万葉集は古書店の店頭に山積みされるかもしれないという危惧を詠ったものです。
     危惧通り、たぶんそうなると思います。ただし、開き直りますが、一度読んだ本は埃を被っていても良いのです。買った人は読みましょう。

    AIを 人に数える 令和の世

    (令和人)

    日本は、世界一少子高齢化が進んでいます。人口統計では2018年(平成30年)の人口は前年より、26万人減少して1億2643万人でした。人口は今後も毎年減少し続けて2053年(令和35年)には1億人を切ってしまうそうです。しかも、15歳~64歳の生産年齢人口は5000万人程度で、65歳以上の高齢者は3600万人以上になるのです。
     そこで、妙案を思いつきました。2000万個位の「AIとロボットを人口に算入」するのです。そうすると、現在と同じくらいの人口、1億2000万人になるのです。
     人を増やしたい気持ちは分かりますが、ちょっと怖い話ですね。

    爺ちゃんが 令和生まれと ボケかまし

    (平成子)

    孫:「お爺ちゃん、いつ生まれたの」 祖父:「ワシは令和生まれじゃ」 孫:「へー、お爺ちゃんは、いくつなのー」 祖父:「ワシは93歳じゃ」 孫:「‥‥‥」
     エー、「昭和の間違いじゃないの」なんて言ったり、計算したりしちゃ駄目です。何となく面白いので、「ぷっ」と笑っておきましょう。爺ちゃんも「令和」が嬉しくて、浮き浮きしているのかもしれません。いつまでも元気に令和を生きて貰いたいと思います。

    子供の名 『令和』にしようと プロポーズ

    (ぴかちゅー)

    プロポーズ経験が豊富な方は別ですが、どんなタイミングで、なんて言おうか、断られたらどうしようか、なんで悩んでしまうのが普通でしょう。しかも、聞くところによると、どうもシャイな現代っ子は、見え見えのプロポーズは苦手なようです。
     そこで、例えば、元号の話題の中で「れいわって、響きがいいよねー、そーだ、僕たちの子供の名前も令和なんて良いんじゃないかなー、どーお」なんて含みのある言い方をするんでしょうか。
    私も、もう一度言ってみたいです。

    格差なし だれもが令和 一年生

    (紫)

    この句、当たり前のことで、あまり意味がないと思うのですが、意外と人気があるんですね。理由は格差社会に対する不満なんでしょうか。社会や会社に何らかの格差を感じている人が多いんでしょうね。だから格差がなかった小学校時代を思い出し、「皆一年生で平等」になぜか共感し、安心するんでしょうか。

    先延ばし 令和になったら 本気出す

    (きき)

    「乞食のお粥」(こじきのおかゆ)という言葉があります。貧しい乞食がお米を減らしてお粥を作ったが、その結果、湯だけのお粥になってしまったことから、湯だけ(言うだけ)で実がない(実行しない)ことを「乞食のお粥」といいます。
     本句は令和版の「乞食のお粥」ですが、思わず笑えてしまうのは、実は自分達の中にもこの句と同様に「先延ばしして実行しない」ことがあるのではないでしょうか。
     笑えない方は、物事を先延ばししない立派な方です。

    「令和から」 始める決意 口癖に

    (たまき)

    決意は何だったんでしょうか。現在は令和元年5月になっていますが、「決意した件」はすでに始めていますでしょうか。
     私(筆者)は、「高齢者に信号無視が多い」というテレビを見て、横断歩道以外のところを渡る事と、信号無視(有っても無くてもよい信号を含め)をしない事を決意し、自慢じゃありませんが現在も実行しています。
     この作品も、前作の「先延ばし、令和になったら、本気出す」と同様の意味合いですが、「乞食のお粥」にならないように注意して欲しいですね。

    ジジとババ 令和へ一歩 ちと嬉し

    (八尾のひらりん)

    「一歩」と「ちと嬉し」に、ジジ・ババの嬉しがっている様が目に浮かびます。控えめな表現が逆に引き立てています。上手な言葉選びです。
     このジジとババはたぶん昭和生まれ、しかも昭和でも10・20年代の生まれだと思います。昭和・平成と生きて来て、令和に入り3つの元号を生きることになりますが、昭和も平成も随分長かったので、昭和後半生まれの方や平成生まれの方と比べて、ジジとババには新元号に格別の「新鮮さ」があるのです。

    平成よ おいで昭和の 仲間入り

    (ろんちゃん)

    この句は、昭和50年代生まれの「アラフォー」と言われる人たちが、平成初期生まれの「アラサ―」と言われる人たちに対して突き付けた挑戦状のようなものでしょうか。
     ところで、当事者以外の、昭和30・40年代の昭和人にとって、もともと平成人は仲間じゃあないと思っているし、平成10年代の人にとっては、昭和人の仲間入りなんて考えもしませんから。
     あー、年の話はむづかしいですね。

    少子化に 令和ベビーで 歯止め掛け

    (凛香)

    日本の少子高齢化は極めて深刻です。15歳から49歳までの1人の女性が生涯に産む赤ちゃんの数を特殊出生率といいますが、現在日本の特殊出生率は1.43しかありません。
     現在の人口を維持するのに必要な出生率は2.08ですから、これから、どんどん人口が減って、高齢者が増えて、子供は少なくなります。
     昔、ベビーブーム、第2次ベビーブームという時期がありました。この句もそうですが、今回の令和川柳では、これにあやかって、令和ベビーブームの到来を期待している人々が大勢いるようです。令和婚、婚活、令和生まれ、令和プロポーズといった結婚や出生に関連した句が沢山ありました。若い方が「令和発起」して、大勢の子供が生まれると良いですね。

    キラキラの ネーム押しのけ 令和ちゃん

    (かみわざ)

    令和(のりかず)さんと言う方が何名かいらっしゃったようでテレビで拝見しました。また、自分の名前に「令」または「和」が一文字入った皆様もちょっと自慢のようです。「令と和がキラキラネームに仲間入り」という句もお見受けしました。
     令和が良い時代になって、「令」や「和」の文字が、どんどん名前に使われると良いですね。

    泥船に ならぬを祈る 令和号

    (スナフキン)

    「平成の、幸せ運ぶ、令和号」「よしやるぞ、夢満開の令和かな」と、漠然と令和に希望を抱いている句が多い中、「泥船」といったネガティブで意地悪な表現で、浮かれて、はしゃいでばかりいてはいけないと、何に気を付けたら良いのか内容は分かりませんが、風刺しています。新時代に警鐘を鳴らす数少ない句でした。

    夢ばかり 集めて令和 花盛り

    (龍せん)

    令和で政治面、社会面で具体的に何が良くなるのでしょう。また、令和で経済的に良くなる事を具体的に示してほしい。
     答え:解りません。ごめんなさい。
     国民は本当に喜んでいるのだろうか。お祭りのように令和!令和!て言うけれど、令和セールとか令和キャンペーンとか言って、商売に利用しているだけではないのだろうか。
     答え:解りません。ごめんなさい。

    令和婚 令和離婚に お気をつけ

    (かりんとう)

    「令和で結婚」とか「令和と共に歩もう」といった句も多くありました。また、「令和婚を口説く口実」に、といった句などがあり、新しい時代は結婚のチャンスであることは間違いないようです。
     この作品のように「あせると危ないぞ」なんて水を差す人もいるようですが、要らぬお世話と、無視して頑張りましょう。

    もう限界 昭和で換算 オレの歳

    (丹沢まつり)

    オレ、昭和52年9月生まれだから、昭和で11年生きて、平成で30年生きて令和で○年だから、‥‥‥  暗算ができん。年を数えるには、西暦の方が良いんでしょうかね―?
     答え:算数の力次第です。

    リセットだ 仕事も家庭も 生き方も

    (すぱいす)

    仕事にも家庭にも疲れた。生き方にも意地を張って頑張ってきたが、もうたくさんだ。
     「会社なんか辞めてやる、女房とは別れてやる、もうどうなっても良い」なんて、捨てやりなセリフが聞こえてきそうです。
     長い事頑張ってきて、かなりお疲れのようですが、おめでたい令和の初めにそんな事を言わないで下さい。
     令和ではきっと良い事が沢山あるでしょう。奥さまは令和になって若返り、あなたを立てます。子供たちは素直で親思いの良い子になります。会社は働き方改革で労働環境が飛躍的に改善されるかもしれません。
     期待しましょう。

    令和では 平成生まれは 旧人類

    (まこ)

    年の差、年代の差は埋めきれない事も多いようです。年配者が、解り合う努力を止めて、相手を呼ぶときに、新人類といいます。逆に、若い人が同様に年配者を理解できない場合に旧人類と呼ぶようです。年に関わらず全く理解できない人を宇宙人と呼びます。
     新・旧は時代と共に攻守交代となります。でも、いずれにも呼び名にも「人」は付いているから許せるでしょう。

    平成と 令和に囲まれ 四面楚歌

    (たかちゃん)

    前述の「平成よ、おいで昭和の、仲間入り」がアラフォーとアラサ―の戦いと書きましたが、本句は、アラフォー&アラフィフが、部下や周りの仲間が、皆平成で将来は令和も加わって孤軍奮闘しなければならなくなるかもしれないなんていう不安を言っています。
     ただ、ご心配は要りません。「令和生まれ」が職場に参戦する頃には昭和生まれの皆さんは、ご定年を迎えているかもしれません。
     それから、平成・令和の若い方は決して敵ではないと思います。

    令和初 平成最後に 躍らされ

    (SKかぴさん)

    平成最後キャンペーンは終わりましたが、いま令和初キャンペーンが真っ盛りです。この川柳も令和キャンペーンの一つです。令和初キャンペーンがまだまだ続きそうです。踊らされるのが良いか、踊らされないようにするか。
     「踊る阿呆に見る阿呆、どうせ阿呆なら踊らにゃ損損」という踊りがあります。
     わたしは、踊らされて損をしないように、踊ったら良いのではないかと思うのですが。


    こちらのリンクから、終了した川柳コンテストの受賞作品をご覧になれます。

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