横須賀三浦エリア
鎌倉市
かまくら鎌倉市は、神奈川県の南東部に位置し、海と山の豊かな自然と、鎌倉幕府時代からの歴史的遺産が調和した国際的な観光都市。東京都心から約50km圏内にあり、交通利便性にも優れている。12世紀末に源頼朝が鎌倉幕府を開いた地として知られ、国宝の鎌倉大仏や鶴岡八幡宮など数多くの寺社や旧跡が点在する「古都」である。 拠点駅:鎌倉駅(JR横須賀線・江ノ島電鉄線)
面積
39.66km2
人口
169,870人
人口密度
4,283人/km2
横須賀三浦エリア
鎌倉市 かまくら
鎌倉市は、神奈川県の南東部に位置し、海と山の豊かな自然と、鎌倉幕府時代からの歴史的遺産が調和した国際的な観光都市。東京都心から約50km圏内にあり、交通利便性にも優れている。12世紀末に源頼朝が鎌倉幕府を開いた地として知られ、国宝の鎌倉大仏や鶴岡八幡宮など数多くの寺社や旧跡が点在する「古都」である。 拠点駅:鎌倉駅(JR横須賀線・江ノ島電鉄線)
| 面積 | 39.66km2 |
|---|---|
| 人口 | 169,870人 |
| 人口密度 | 4,283人/km2 |
特徴
鎌倉市は、三方を山、一方を海に囲まれた天然の要害都市。12世紀末に源頼朝が幕府を開いた「古都」であり、鶴岡八幡宮や鎌倉大仏など数多くの歴史遺産と、由比ヶ浜などの豊かな自然が調和した魅力的な街。 12世紀末に鎌倉幕府が置かれて以来、政治・文化の中心地として発展してきた。街には国宝の鎌倉大仏や鶴岡八幡宮をはじめとする由緒ある寺社が数多く点在している。海と山に恵まれた地形「谷戸」と呼ばれる特有の複雑な谷地形が特徴で、緑豊かな山々と相模湾の海岸線が隣り合っている。 南部の由比ヶ浜や七里ヶ浜は海水浴やマリンスポーツで賑わい、北部の丘陵地にはハイキングコースが整備されている。明治以降は横須賀線や江ノ電(江ノ島電鉄)が開通し、保養地として多くの文人や芸術家が居を構えた。現在も、おしゃれなカフェや雑貨店、鎌倉彫などの伝統工芸が息づいており、独自のライフスタイルや食文化を発信し続けている。
産業
鎌倉市の産業は、豊富な観光資源を活かした「観光・飲食・小売業」が大きな割合を占めている。「農業」は鎌倉野菜の栽培、「伝統工芸品」として鎌倉彫が知られており、歴史ある景観と調和した産業構造が特徴。 商業・観光業が市内産業のなかで最も高い比率を占めている。三方を山、一方を海に囲まれ、数多くの寺社や歴史的建造物がある一大観光地。そのため、観光客向けの飲食店や宿泊施設、土産店が多い。なかでも小町通りは、鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮方面へ延びる商店街で、飲食店や土産物店、雑貨店などが軒を連ね、多くの観光客でにぎわう鎌倉を代表する観光スポットである。 北部の関谷や城廻地区を中心に、少量多品目で色とりどりの野菜を作る「七色畑」が有名。トマト、きゅうり、ほうれん草のほか、ルッコラやバジルなどの新鮮な西洋野菜が栽培されブランド化が進められている。沿岸部では、シラス、ワカメ、イワシ、アカモクなどが水揚げされている。獲れたてのシラスを使った「釜揚げしらす」や「たたみいわし」は名産品として親しまれている。 市の産業において工業の割合は比較的低いが、独自の強みを持っている。中国から伝わり室町時代以降に発展した、木彫りに漆を塗り重ねる伝統工芸品「鎌倉彫」が有名。また、日本刀の「正宗工芸」なども伝統として受け継がれている。古くからの「鎌倉ハム」のような食品加工のほか、電気、機械、化学関連の事業所が立地している。
観光文化資源
【神社】
鶴岡八幡宮
流鏑馬神事
鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝ゆかりの神社で、武家社会の守護神として知られている。春の桜や夏の蓮など四季折々の自然にあふれ、年間を通じて多くの参拝者が訪れる鎌倉観光のシンボル。鶴岡八幡宮は、源頼朝の祖先である源頼義が1063(康平6)年に京都の石清水八幡宮の分霊を由比ヶ浜に祀ったのが始まり。その後、源頼朝が1180(治承4)年に現在の地へ遷し、鎌倉の町づくりの中心として整備した。幕府の精神的な支柱であり、政治や各種の公式行事も行われる重要な場所だった。参道の若宮大路は、由比ヶ浜から鶴岡八幡宮へ一直線に延びる鎌倉のメインストリートで、源頼朝が造営したとされる。中央部の一段高い参道「段葛(だんかずら)」は、鶴岡八幡宮へ向かうほど道幅が狭くなるよう造られ、遠近感を巧みに利用した構造で知られる。例年9月には、鎌倉武士さながらの狩装束に身を包んだ射手が、疾走する馬上から3つの的を次々と射抜く勇壮な流鏑馬(やぶさめ)神事が行われる。源頼朝の時代から約800年の伝統を受け継ぐ、鎌倉時代を彷彿とさせる行事である。
銭洗弁財天宇賀福神社
銭洗弁財天宇賀福神社は、境内の洞窟から湧き出る清水(銭洗水)で銭貨を洗うと何倍にもなって戻ると伝えられる庶民信仰の神社。
鎌倉宮
鎌倉宮は、鎌倉市二階堂にある神社。明治天皇の勅命により1869(明治2)年に創建された。後醍醐天皇の皇子であり、鎌倉幕府打倒に尽力した「護良親王(もりよししんのう)」を主祭神として祀っている。明治以降の歴史を象徴する神社。
【寺院】
建長寺
建長寺は、日本で最初の禅宗専門道場として1253年に創建された。格式の高い「鎌倉五山」の第一位に位置づけられ、中国様式の壮大な伽藍配置や、精進料理として親しまれる「けんちん汁」の発祥地としても広く知られている。仏殿、法堂、山門などが直線的に配置される伽藍配置が特徴的。
円覚寺
円覚寺は、鎌倉市山ノ内にある臨済宗円覚寺派の大本山で、鎌倉五山第二位の寺院。鎌倉幕府第8代執権・北条時宗が、元寇(蒙古襲来)による戦没者を敵味方の区別なく平等に弔うため、1282年に中国の高僧・無学祖元を招いて創建した。円覚寺の見どころ国宝・舎利殿:鎌倉地方の禅宗様建築を代表する建物で、お釈迦様の歯(仏牙舎利)が祀られている。国宝・洪鐘(おおがね)は、1301年に鋳造された。
高徳院・鎌倉大仏
高徳院は、鎌倉市長谷にある浄土宗の寺院。境内にある高さ約11.3mの国宝「鎌倉大仏(銅造阿弥陀如来坐像)」の寺として全国的に知られている。13世紀半ばに造立された造形美の高い大仏で、創建当時は大仏を覆う大仏殿があったが、大風や津波により倒壊し、室町時代末期(15世紀末頃)以降は現在の露天に鎮座する大仏の姿になった。1252(建長4)年に造立が開始されたと記録されている。鎌倉で唯一の国宝指定の仏像。
長谷寺
長谷寺は、奈良時代の736(天平8)年に創建されたと伝わる浄土宗系統の古刹。「長谷観音」の名で親しまれ、高さ約9.18mを誇る木彫りの十一面観世音菩薩像(日本最大級)を本尊としている。四季折々の花が咲き誇る「花の寺」としても有名で、特に梅雨の時期のアジサイと秋の紅葉は知られている。見晴台からは鎌倉の海や街並みを一望でき、境内の散策とあわせて多くの観光客が訪れている。
光明寺
光明寺は、鎌倉市材木座にある浄土宗の寺院。山号は天照山、本尊は阿弥陀如来。1243(仁治4)年に開創され、江戸時代には浄土宗の関東十八檀林の筆頭として栄えた大本山である。鎌倉最大級の山門からの眺望や、「お十夜」発祥の地としても知られている。
極楽寺
極楽寺は、1259(正元元)年に北条重時が創建し、名僧・忍性が開山した真言律宗の寺院。鎌倉時代には病院や貧民救済施設などを備えた巨大な福祉寺院として機能し、現在は静かな佇まいと美しい茅葺き屋根の山門で知られている。また、モンゴル襲来(元寇)の際には、幕府の命により異国退散の祈祷が行われた名刹でもある。
大船観音寺
大船観音寺は、鎌倉市にある曹洞宗の寺院。JR大船駅西口の高台に鎮座する全長約25メートルの巨大な白衣観音像(大船観音)で知られている。
【遺跡・史跡】
鎌倉の七切通
鎌倉の七切通は、朝夷奈・名越・極楽寺・巨福呂坂・亀ヶ谷坂・化粧坂・大仏切通、をいう。山に囲まれた鎌倉と外部を結ぶために山や岩盤を切り開いて造られた道で、交通や物資輸送のほか、防衛上も重要な役割を果たした。
永福寺跡
永福寺(ようふくじ)跡は、源頼朝が奥州合戦の戦死者を弔うために建立した大寺院の跡。現在は広大な池や伽藍跡が整備復元されている。
和賀江嶋
和賀江嶋(わかえじま)は、材木座海岸沖にある、1232(貞永元)年に築造された日本に現存する最古の築港遺跡である。普段は石積みの多くが海中に沈んでいるが、干潮時には積み上げられた石が姿を現す。
【自然景観・公園】
鎌倉アルプス
鎌倉アルプスは、鎌倉市の北部にある「天園(てんえん)ハイキングコース」の一般的な通称。鎌倉市最高峰で標高159mの大平山を中心に、古刹や自然を満喫できる初心者向けの縦走ルートとして親しまれている北鎌倉から瑞泉寺裏手にかけて走る尾根道。鎌倉特有の地形「谷戸」や豊かな森林美を体感できる。
由比ヶ浜・材木座海岸
由比ヶ浜と材木座海岸は、相模湾に面して隣り合う人気のビーチ。滑川(なめりがわ)を境に西側が由比ヶ浜、東側が材木座に分かれており、夏は多くの海水浴客で賑わう。鎌倉観光と海水浴を同時に楽しめるロケーションの良さが魅力。夕景の名所として古くから親しまれている。
稲村ヶ崎・七里ヶ浜
稲村ヶ崎と七里ヶ浜は、鎌倉市の南西部、相模湾に面した隣り合う景勝地。富士山や江の島を望む絶景と、サーフィンや夕日の名所として知られている。稲村ヶ崎は鎌倉市南部にある岬で、新田義貞の鎌倉攻め(稲村ヶ崎の戦い)の舞台として知られ、新田義貞が海に太刀を投じて潮を引かせたという伝説が残る。現在は神奈川県立の都市公園(稲村ヶ崎海浜公園)となっている。夕陽の美しさは「関東の富士見百景」にも選ばれている。七里ヶ浜は稲村ヶ崎の西側に位置する、全長約2.9kmの海岸。日本の「渚百選」にも選ばれており、相模湾越しの富士山と江の島を一望できる湘南を代表する景勝地。
源氏山公園
源氏山公園は、標高約93mの源氏山に広がる自然豊かな都市公園。園内には、若き日の源頼朝像や国の史跡である化粧坂(けわいざか)、日野俊基卿の墓など歴史スポットが点在し、春の桜や秋の紅葉の名所として親しまれている。桜の名所・ハイキングコースの拠点でもある。
【植物資源(草木)】
アジサイ(紫陽花)
あじさい寺 明月院
明月院(あじさい寺)、長谷寺、成就院などが全国的な名所。初夏の鎌倉を代表する風景。
サクラ(桜)
鶴岡八幡宮の段葛、源氏山公園、鎌倉山などが知られ、春の市内全体を彩る。
ハス(蓮)
鶴岡八幡宮の源平池(紅蓮・白蓮)や、長谷寺の池で夏の早朝に見頃を迎える。
ウメ(梅)
宝戒寺(萩も有名)や荏柄天神社、瑞泉寺(黄梅など)の早春の名物。
【博物館・文学館・美術館】
鎌倉国宝館
鎌倉国宝館は、鶴岡八幡宮境内にある市立の歴史・美術博物館。関東大震災で被災した地域の文化財を守るため1928年に開館し、鎌倉とその周辺の社寺から寄託された国宝や重要文化財を含む約5,000点を保管・展示している。
鎌倉文学館
鎌倉文学館は、鎌倉ゆかりの文学と「鎌倉文士」をテーマにした市立の資料館。夏目漱石や川端康成など、300人以上の文学者の原稿や愛用品を展示するほか、洋風庭園やバラ園が有名。建物は旧前田侯爵家の別邸で、国の登録有形文化財に指定されている。(※2026年現在長期改修休館中)
鎌倉歴史文化交流館
鎌倉歴史文化交流館は、原始・古代から現代に至る鎌倉の歴史と発掘出土品を紹介する市立博物館。世界的な建築家ノーマン・フォスター氏の事務所が設計したスタイリッシュな個人住宅をリノベーションし、2017年に開館した。VRやプロジェクションマッピングなどの最新技術を活用した展示が見どころ。
鎌倉文華館鶴岡ミュージアム
鎌倉文華館鶴岡ミュージアムは、鶴岡八幡宮の境内に位置し、鎌倉の歴史や文化、御神宝を紹介する文化交流施設。坂倉準三が設計した「旧神奈川県立近代美術館 鎌倉館」の建物を継承し、大規模改修を経て2019年に開館した。
鎌倉市鏑木清方記念美術館
鏑木清方(かぶらききよかた)記念美術館は、近代日本画の巨匠・鏑木清方の旧居跡に建てられた美術館。優美な美人画や市井の人々の暮らしを描いた名作、貴重なスケッチなどを展示しており、清方の創作の場を偲びつつ静かに日本画を鑑賞することができる。
【近代建築遺産】
旧華頂宮邸
旧華頂宮(きゅうかちょうのみや)邸は、昭和初期に建てられたハーフティンバー様式の洋館と広大な洋風庭園。数々の映画・ドラマの撮影地。
旧華頂宮邸
古我邸
古我(こが)邸は、旧荘清次郎別荘。大正初期に建てられた鎌倉三大洋館の一つで、現在はフレンチレストランとして利活用されている。
吉屋信子記念館
吉屋信子記念館は、大正から昭和にかけて『花物語』や『徳川の夫人たち』などで知られる女性作家・吉屋信子が、晩年を過ごした旧邸宅。近代数寄屋建築の第一人者である吉田五十八氏が設計した建物は、主屋などが国の登録有形文化財に指定されている。
【その他】
江ノ島電鉄
江ノ島電鉄
江ノ島電鉄は、藤沢市の藤沢駅と鎌倉市の鎌倉駅を結ぶ、全長10.0kmの鉄道路線。通称「江ノ電(えのでん)」として親しまれ、湘南の海沿いや風情ある街並みを走り抜ける観光路線として世界中から高い人気を集めている。湘南の海岸線(鎌倉高校前駅付近など)や、民家の軒先をかすめるように走るレトロな風景など、変化に富んだ車窓が魅力。沿線には江の島、長谷寺、鎌倉大仏など、数多くの名所や歴史的寺社が点在している。
旧松竹大船撮影所
松竹大船撮影所は、1936(昭和11)年から2000(平成12)年まで鎌倉市大船にあった松竹の映画スタジオ。小津安二郎や木下惠介などの名監督を輩出し、日本映画の黄金期を支えた「映画の聖地」として数々の名作や現代劇を生み出した。1936年に蒲田撮影所から移転して開設され、『晩春』や『東京物語』などの小津作品をはじめ、日本映画史に残る数々の名作がこの地で撮影された。2000年に惜しまれつつ閉鎖、跡地の一部は現在「松竹大船ショッピングセンター」となっており、館内にはかつての撮影風景を偲ぶ写真などが展示されている。
鎌倉市サンプル問題
問題.
鎌倉市の由比ヶ浜から鶴岡八幡宮に通じ、中央に一段高く造られた歩道である段葛(だんかずら)とともに知られている参道の名称として、正しいものを以下のアからエまでのうち1つ選びなさい。
- ア.小町通り
- イ.由比ヶ浜大通り
- ウ.若宮大路
- エ.金沢街道
解答
ウ
解説
鎌倉市の由比ヶ浜から鶴岡八幡宮に通じる参道は、若宮大路である。源頼朝によって鎌倉の都市づくりの中心軸として造営されたもので、参道の中央には一段高く築かれた歩道である段葛(だんかずら)が設けられている。『吾妻鏡』では、段葛は妻の北条政子の安産祈願のために頼朝が築かせたと伝えられており、現在は鎌倉市を代表する桜の名所としても知られる。アの小町通りはJR鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮まで若宮大路と平行に走る観光客向けの商店街、イの由比ヶ浜大通りは長谷寺と若宮大路方面をつなぐ通り、エの金沢街道は鶴岡八幡宮付近から横浜市金沢区へと続く古道である。
- 横浜市
- 川崎市
- 横須賀・三浦
- 県央
- 湘南
- 県西